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ロストロポーヴィチ! [クラシック音楽]

 実に惜しい人が亡くなった。ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ。世界屈指の偉大なチェリストだ。10年程前には、自費でバッハのチェロ組曲を映像付でレコーディングするなどして、その後もずっと元気だったが、とうとう・・・。あの元気なおじいちゃんのショルティが亡くなったときも、「えぇ、もう?」と思ったけど、同じくらいずーっと元気で、亡くなるなんて想像できなかった。
 私がロストロポーヴィチのCDを買っていたのは、当初のお目当てはカラヤンだった。しばらくそんな感じだったので、あまりロストロポーヴィチのすごさを知らなかったが、あるときふとCDショップでロストロポーヴィチ演奏のシューマンのチェロ協奏曲を見つけて買ってみたら、これがすばらしく良かった。それまでに買っていた当曲のCDはシフの演奏だったが、なんとなくパッとせず魅力を感じる曲ではなかった。しかしロストロポーヴィチの演奏ときたら、最初のもの悲しげな旋律のヴィブラートの利かせ方といい、強弱の付け方といい、全く別の曲のように聞こえてびっくりしたものだ。なんとも深い哀愁を帯びたすばらしい演奏。そのインパクトは、そのCDを聞くたびに思い出すほど強烈だ。ふと何気なく買ったCDで、聞いて「すげぇ!」と思ってのめり込んだ演奏家は何人かいるが、ロストロポーヴィチもその一人だった。
 今まで本当にありがとう。心から冥福を祈りたい。

 ちなみにうちの親父もあと数年で80歳。元気に見えていても、老齢になると、ある時ガタガタっと急に衰えが来てしまうからちょっと心配だ。明日からゴールデンウィークなので、1回うちに顔出しておこう。正月以来、しばらく帰っていないから・・・。


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