板橋城(栃木県日光市) [古城めぐり(栃木)]
連休も明けて、やっとのことで時間が取れるようになったので、久しぶりに城巡りに出かけた。今回は、日光例幣使街道脇にある板橋城に登った。何でも、壬生氏に客将として招かれていた後北条旗下の武将、板橋将監が日光方面を押さえる要衝として拠点とした城と言うことで、後北条ファンの私としては、かねてより行きたい城の一つだった。
しかしそんな思いとは裏腹に、この城の規模は小さく、あまり面白味のない城だった。城山の山頂に主郭と、堀切を隔てて第2郭が並んでいるほかは、登山道の途中に小さな物見櫓程度の削平地が2~3あるのと、多少の腰曲輪らしきものがある程度で、城としての規模はかなり小さく、いざの時の詰めの城的な存在だったのかもしれない。程遠くないところにある猪倉城の方が、規模も縄張りも立派である。
城はこんな感じであったが、麓には居館跡が残っている。居館跡は見事な土塁が残っているが、中央をJR日光線が突っ切り分断されているのと、土塁内は薮が酷くて踏み込める状態にないのとで、外周から遠巻きに眺める他はないというのが、何とも残念である。
また、ここからさほど遠くないところには、板橋将監の墓が残っている。死後しばらくたってから立てられたそうで、地名に「板橋」の名が残っていることと言い、墓が残っていることと言い、よそから来た客将ではあったが、地元では慕われていたのではないかと思われる。
↓第2郭側から見た堀切と主郭
お城評価(満点=五つ星):☆☆
場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.670467/139.727812/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f0
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