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白石城(宮城県白石市) [古城めぐり(宮城)]

 白河から、深夜のうちに下道を使って一気に北上して、向かった先は白石城である。この城は、独眼竜伊達政宗の股肱の臣として名高い、知勇兼備の名将、片倉小十郎景綱の居城として知られている。
 城としては、近代城郭の大部分の例に漏れず、本丸以外は学校になったり野球場ができていたりと破壊が進んでいるので、本丸以外で往時を偲ぶのは難しい。しかしそれでも、大手二の門跡や厩口門跡の坂道など、近代城郭の登城口の雰囲気を良く残している部分もある。また二の丸などの外を流れる白石川を引き込んだ内堀には滔々と清流が流れ、初夏の陽気もあり、まことに爽快な気分になれる。
 本丸には復元された石垣と、復元された天守が建てられている。(実際には幕府への遠慮のせいか、「天守」とは呼ばれていなかったようであるが・・・。)この天守、一見すると彦根城のデッドコピーのように見えたので、「何だ、史実を無視した偽物か」と思ったが、後で調べたら、ちゃんと史実に則って復元したものだそうである。そう思って家で写真を見直してみると、ちょっと横長な形の天守なので小峰城ほど均整が取れた美しさはないが、なかなか堂々とした天守である。

 ただ全体としては、比較的小さな縄張りである上、学校や野球場で遺構が壊されているので、今一つ雰囲気に乏しく、想像していたよりはパッとしない印象を受けた。この城には石垣が少ないので、前日に見た小峰城の石垣の素晴らしさと無意識のうちに比較してしまっていたからかもしれない。



 お城評価(満点=五つ星):☆☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/38.002233/140.617468/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f0
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