天童城(山形県天童市) [古城めぐり(山形)]
天童城は、天童公園(舞鶴公園)にある。舞鶴山と呼ばれるその独立峰が、まるごと全山城塞化しているのが天童城だ。最上八楯と呼ばれる最上の有力武士団の中でも筆頭格の有力な国人衆で、最上氏の庶流ながら最上宗家に匹敵する勢力を誇っていたのが、この城に居を構えた天童氏である。それだけに戦国大名化して周囲に勢威を伸ばしつつあった最上義光からすれば目の上のタンコブで、領国統一のために何としても滅ぼさなければならなかった強力な相手であった。
そんな強力な天童氏だが、城を見る限りそれほどの勢威を感じる部分は少ない。確かに結構な規模の山を丸ごと城塞化している規模は大したものだが、曲輪が段々にいくつも築かれているのと、一部に土塁が見られるほかはあまり重厚な防御施設も見られず、あまり強力な城という感じには見えなかった。
まぁ、見れた部分が少なかったのでそう見えたのかもしれないが。というのも、公園とは名ばかりで、天童城の主要部分はほとんど薮に埋もれている状態で、成沢城の薮化状態とほとんど変わらなかったのである。したがって登城道や本丸などがきれいに伐採されているほかは、なんとなく段曲輪がある程度にしか見えず、ここも冬場に出直さないとわからない状態だった。また今回は、全山回る時間もなかったので、次回に持ち越しとしよう。
主郭の櫓台跡→
お城評価(満点=五つ星):☆☆(暫定)
場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/38.350727/140.378773/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f0
タグ:中世山城
コメント 0