高擶城(山形県天童市) [古城めぐり(山形)]
←水堀跡の水路
高擶城は、天童市の最南西部にある。地図で見ると、周辺は平野を耕地化しただけのようで、規則正しく直線の道路が並んでいるが、この高擶城址一帯だけは道と住宅が不規則に配置され、城があった形跡を物語っている。県道277号線から高擶地区の細い道をやや南に下がったところに楯之内公民館があるが、この名前からしていかにも城跡という感じ(「楯」は「館」の意味であろう)の公民館の入り口脇に、高擶城址の碑と説明版がある。
平城の宿命として、住宅地化に伴って遺構はほぼ壊滅しているが、わずかに住宅地を縫うように走る水路が、往時の水堀跡の痕跡をとどめているようだ。
もともと高擶城は、最上家2代斯波直家の四男義直が築いたと伝えられ、以後天童城の支城として機能していたらしい。最上義光の頃には家臣が在城していたが、最上氏改易とともに廃城になった。
お城評価(満点=五つ星):☆
場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/38.334772/140.340643/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f0
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