尻無山城(栃木県足利市) [古城めぐり(栃木)]
尻無山城は、足利市街の北東、国道293号線が新袋川を越える千歳橋のすぐ北西にある丘陵状の小山に築かれた城である。MapFanでは助戸新山城と記されている。城の歴史は定かではないらしいが、おそらくは富士山城などの足利市内の他の城と同様、足利長尾氏の築いた足利城砦群の一つであろう。
城跡は一部は公園化しているが、主郭部をはじめとする城の中枢部は、市街地にもかかわらずかなり薮化しており、その分遺構の残存状態は良い。何段かにわたる曲輪群と切岸、土塁などが薮の中に確認できる。また公園化している川沿いの平地部は、元々居館が築かれていたのかもしれない。金刀比羅神社が置かれている丘陵部分も、元はといえば曲輪跡だったのであろう。但し、これらの公園化してしまっている部分は、どこまでが遺構なのかは明らかではない。後世の改変も多いかもしれない。
いずれにしても富士山城などと同様、堀切、竪堀などは無く、土塁と曲輪で構成された古いタイプの城である。
お城評価(満点=五つ星):☆☆
場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.345446/139.470556/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f0
タグ:中世平山城 下野足利長尾氏の城郭
2008-04-04 01:02
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