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豊代館(栃木県佐野市) [古城めぐり(栃木)]

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 豊代館は、正運寺城とも呼ばれ、佐野源左衛門常世の居館跡と伝えられている。この佐野源左衛門常世は謡曲「鉢の木」の故事で名高い。即ち、旅の途上大雪で難渋していた僧を、佐野源左衛門は自らも貧しい身の上ながら自宅に泊めて、秘蔵の鉢の木まで焚き木にしてもてなした。そして鎌倉幕府への厚い忠節を僧に語ったが、その僧は、実は時の執権最明寺(北条)時頼の旅の姿で、後に時頼は言葉に違わず鎌倉に馳せ参じた源左衛門の忠節を愛でて、厚い恩賞を与えたというものである。本当かどうかは知る由も無いが、その伝説の武人の居館跡と言われているのである。
 場所は、佐野市といっても葛生の方なので、佐野市街からはかなり離れている。場所はかなりわかりにくい。基本的に方形居館跡で、土塁が明瞭に残っている。特に西側と北側の土塁は、隅の櫓台の高台まで明瞭である。しかし、かつて石灰岩運搬用の鉄道が郭内を突っ切っていたため、土塁が削られているほか、東側はかなり土塁が小さくなってしまっている。また南側はほとんど土塁が確認できなくなってしまっている。空堀は湮滅したのか、見られない。郭内は畑に、周囲は宅地になっており、これ以上破壊されないことを望む。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.423821/139.597349/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
タグ:居館
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