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北田城(福島県湯川村) [古城めぐり(福島)]

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 北田城は、佐原十郎義連(葦名氏の祖)の子、盛連の次男佐原廣盛が北田氏を称して1193年に築いて住居したと伝えられている。往時は二つの川の合流点にあたる河岸段丘上に築かれた、北会津を押さえる要害の地であったという。鎌倉中期から室町初期までの間では県内最大の平城だったということで、かなりの規模を持つ複郭式の居館であったようだ。城郭構造としては、同じ佐原義連裔の新宮氏の新宮城と同じようなものだったのかもしれない。その新宮氏と時には反目し、時には結んで本家の葦名氏との抗争を繰り広げたが、1409年6月3日6代目の上総介政泰の時に葦名盛政に攻め滅ぼされた。
 城跡は現在ではほとんど完全に耕地化してしまい、ほんのわずか5m四方程度残された土塁跡だけが、申し訳程度に畑の中にぽつんと残っているだけである。したがって、往時の姿を思い浮かべられるよすがは何もない。現地解説板に、「中世会津の歴史を語る上に欠くことのできない存在価値をもつ城塁址である。」と記載されているのが虚しく聞こえる。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/37.581317/139.874089/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
タグ:中世平城
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