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下館城(茨城県筑西市) [古城めぐり(茨城)]

DSC04608.JPG←わずかに残る堀跡
 下館城は、結城四天王の一家水谷氏の本拠である。五行川沿いの段丘上に1478年に築かれた城で、もともとは伊佐城と同じく、藤原秀郷が築いた上館・中館・下館3城の内の一つであったとも言われている。水谷氏では蟠龍斎正村が猛将として名高いが、正村自身は弟に本拠の下館城を譲ると自身は対宇都宮最前線に久下田城を築いて移り住み、最前線で戦い続ける一方、中央政局にも目を配って、近世大名としての存続に成功、後嗣が備中松山に移封となり名城である備中松山城を築いた。下館城は、水谷氏転封後も他の大名家が入って幕末まで存続したが、明治維新で廃城となった。
 城跡は、下館の街中に埋没し、完全に宅地化しているので残された遺構はほとんどない。出丸跡は「憩の下館公園」に、本丸跡は八幡神社になっているが遺構はない。本丸の西側の「西城」には浄水場が、二ノ丸、三ノ丸跡には下館小学校が建てられているので、かなり壊滅的な状況であるが、周囲の急傾斜や低い小道が切岸や空堀の跡らしい雰囲気を残している。城域の一番南の堀跡が、わずかに住宅地の中に残っている。
 遺構の詳細は「図説 茨城の城郭」(茨城城郭研究会著)に詳しいので、そちらを是非参照いただきたい。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.315817/139.977107/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f0


改訂版 図説 茨城の城郭

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  • 出版社/メーカー: 国書刊行会
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