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松根城(山形県鶴岡市) [古城めぐり(山形)]

DSC06364.JPG←主郭南東の堀と土塁跡
 松根城は、関ヶ原の戦いののち念願の庄内を手に入れた最上義光が、庄内と内陸の要所を押さえるために甥の松根備前守光広に築かせた平城である。赤川右岸の断崖上に位置し、現在の県道44号線沿いにある最上院が主郭跡とされる。松根光広は松根城と同時に六十里越街道の内陸側の拠点白岩城の城主も兼ね、最上家の家老職として重きを成したが、最上家お家騒動の時の中心人物として、主家改易後に九州の立花宗茂のもとに預けられ、城はそのまま廃城になったようである。
 城跡は宅地化でほとんど湮滅しているが、最上院の南東の県道を挟んで向かいの場所や、最上院北西の断崖沿いに、堀跡と思われる地形が残っている。特に堀幅は南東の堀跡は掘幅が広く10m程もあり土塁も築かれているようだが、地形がかなり改変されているらしく、往時の形状は定かにはしがたい。この堀の位置は、現在赤川に架かる櫛引橋につながる道路のちょうど延長線上にあるので、道路も堀跡であったと推定される。一方、南東の堀跡は、規模は小さいものの堀跡らしい形状を残している。しかし現在の遺構からこれ以上の縄張りを想定するのは困難である。もう少し堀跡の改変が少なければと惜しまれる。
主郭北西の堀跡→DSC06376.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/38.645383/139.865119/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
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