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大塩八幡宮(福井県越前市) [神社・仏閣めぐり]

IMG_4771.JPG←長床形式の拝殿
(2003年9月、2004年4月訪問)
 大塩八幡宮は、891年の鎮座と伝えられる古社で、斯波、朝倉、松平など代々武家の崇敬を受けてきた。南北朝の頃は、杣山城主の瓜生保の一族が宮司を務めていたとも言われ、北陸街道の交通の要地でもあった大塩地区には、新田方の山城も構えられていたらしい。
 古くは源平争乱の時代に、平家を撃破して上洛を目指す木曽義仲の本陣がここに置かれたこともある。1183年京を目指す義仲軍はこの地で作戦会議と陣立てを行った。その際、義仲はここで戦勝祈願をしたと伝えられている。神社の背後の丘陵地には、いくつかの平場と堀切跡が残るが、当時のものとのことである。
 又、この神社には全国的にも珍しい長床形式の拝殿があり、室町時代初期という古い建築とのことで、国の重要文化財に指定されている。簡素な造りで、一見しただけでは「何でこれが重文?」と思うが、神社の拝殿としては確かにあまり例のない構造で、ここ以外では会津の新宮城近くの新宮熊野神社で見たことがあるだけである。
 なかなか由緒ある神社であるので、近くに行った時には寄ると良いだろう。
木曽義仲本陣跡の碑→IMG_4789.JPG
IMG_4791.JPG←義仲陣跡の堀切

 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/35.849187/136.171138/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f0
タグ:陣城
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