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メトのオペラ放送 [クラシック音楽]

最近、MET(アメリカのメトロポリタン歌劇場)では、
新しい試みとしてオペラを全世界にテレビで同時中継することをやっている。
昨日もレヴァイン指揮の「トリスタンとイゾルデ」が放送された。

世界屈指の歌劇場の名演を見れることは、
クラシックファンにはうれしいことではあるが、
ややそのスタイルに違和感を覚えることも少なくない。

映像的な加工(演出)を加えてしまったり、
歌い終えて休憩に入る歌手をインタビューしたりと、
芸術というより、エンターテイメントにしてしまっているきらいがある。

歌手のインタビューなんか、
そんなことしてないでもっとゆっくり休ませてあげればいいのに、と思う。
MET芸術監督のレヴァインの趣向も取り入れられているのだろう。

レヴァインはよい指揮者なのだが、
バーンスタインなどと同様、アメリカ的な楽天的性格で、
自身、幕間のインタビューにも気さくに応じるぐらいなので、
ムーティやアバドなどヨーロッパの指揮者とは根本的にスタイルが異なっているため、
こういうことも出てくるのだろう。

METの中継を見ると、
やはりヨーロッパとアメリカでは、
音楽的伝統が全く異なっていることがよくわかる。
アメリカだと、精神的な深みを追うより、
享楽的になってしまうように見えるのは、
決して私だけではないだろう。
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ノリパ

アメリカの方々は、なんといってもアニマル・スピリッツを尊ぶカルチャー
ですからね。新天地に向かい、先住民を駆逐した勢いですからね。
それがし嫌いじゃないですけど。オペラは全く知らないのでよくわかりま
せん。
by ノリパ (2009-10-12 20:39) 

アテンザ23Z

>ノリパさん
クラシックってバリバリの伝統音楽なので、
アメリカ的な享楽主義とはちょっと肌合いが違うと思うんですよね。
まぁ、私がネアカな人間じゃないので、
個人的についていけてないだけかもしれませんが。
by アテンザ23Z (2009-10-13 00:09) 

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