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大丸城(東京都稲城市) [古城めぐり(東京)]

DSC07722.JPG←城址の住宅地
 大丸城は、多摩丘陵が北にせり出した小山の上に築かれた山城である。歴史は定かではないが、発掘調査の結果から南北朝時代から戦国時代に使われたことが判明している。おそらく小沢城等の出城として、扇谷上杉氏の城塞の一つであったのだろう。山頂の主郭の周囲に空堀をめぐらした小さな城であった様である。
 大丸城が築かれた小山は周囲数百mしかない小さなもので、その小ささ故に多摩ニュータウンの造成によって山ごと削り取られてしまったため、現在は地上から消えてしまった城である。かつて大丸城のあった場所は平地になって住宅地に変貌しており、その北側に解説板が立っている。国土変遷アーカイブの航空写真からすると、解説板が立っている付近が山麓の北端であったようだ。住宅地の南にわずかに山地が残っているが、これは城跡ではない。また西の道路の向こう側に城址公園があるが、これも城のあった場所とは無関係である。なかなか紛らわしい。いずれにしてもこの城は、高度成長期に無残に消えた城の最たるものであろう。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.646974/139.489492/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f0
タグ:中世山城
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