根岸城（埼玉県秩父市） [古城めぐり（埼玉）]
←主郭北の堀切根岸城は、滋野館または長者屋敷とも呼ばれ、鉢形城主北条氏邦の家臣、滋野刑部の居城とされる山城である。詳細は不明であるが、おそらく甲斐武田氏に対して秩父方面防衛の為に築かれた城であろう。
根岸城へ行くには、昭和電工（株）秩父工場の敷地内を横断させていただいて、琴平神社から伸びる琴平ハイキングコースを登っていけば、城に到達できる。しかし思ったよりもかなり奥の山にあり、ゆっくり登ると30分近く掛かってしまう。「ゆっくり」と言うのは、途中に秩父札所の一つ岩井堂等があり、それらを見ながら登るとこのぐらい掛かってしまうのである。
根岸城は、比較的小さな山城で、南北に伸びる尾根上に曲輪を一直線に連ねた連郭式の縄張を基本形としている。主郭には休憩所が整備されているので、多少の改変を受けている可能性がある。しかし主郭の北側の堀切などが明確で、主郭南側には堀切を兼ねたと思われる坂虎口も存在する。南郭からはこの登城道を見下ろすことができるので、登城道を意識的に南郭を迂回させて堀切に連結したものであろう。また、主郭の南東下方の尾根上にも曲輪と2つの堀切がある。しかしこの南東尾根方面と主城部との連絡路が全くないので、どのように主城部と連携していたのか不明である。
ハイキングコースも整備され、岩井堂など見所も多いので、ハイキングに適した城であろう。
主郭南の堀切状の虎口→
お城評価（満点=五つ星）：☆☆☆
場所：http://maps.gsi.go.jp/#16/35.965850/139.079436/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1
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