SSブログ

大滝神社(福井県越前市) [神社・仏閣めぐり]

IMG_4632.JPG
(2004年4月訪問)
 大滝神社は、正式には大瀧神社と記載され、推古天皇の時代に創建されたと伝えられる古社である。南北朝時代には、平泉寺の末寺となって北朝方に抗して、兵火によって一時衰退した。その後戦国時代になると、戦国大名朝倉氏の帰依を受けて興隆した。1575年に織田信長が越前一向一揆を攻略した際、灰燼に帰したが、その後領主となった丹羽長秀によって復興され、江戸時代を通して越前松平氏の庇護を受けた。1843年に老朽化により現在の本殿・拝殿が再建された。
 国の重文指定になっている本殿・拝殿は、見事で華麗な彫刻をまとう、すばらしい寺社建築である。由緒書きに「江戸後期の社殿建築美の粋を尽した」とあるが、まさしくその通りの姿で、小さな建築物にもかかわらず、幾重にも破風を重ねて様式美をぎゅっと凝縮させたような姿は非常に見応えがあり、6年たった今でも忘れられない。全国に重文指定の寺社建築は多いが、これ程見事なものは数えるほどしかないだろう。極めて貴重なものである。

 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.906745/136.253225/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1
nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント