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金星 [雑感]

通勤の車の中で、久しぶりにホルストの惑星を聴いた。
平原綾香が唄ったJupiterの原曲として知られる交響組曲である。

その中の第2曲「金星」は、緩徐楽章の形式をとり、
ヴィーナスという美の女神の名そのままの非常に美しい音楽である。

しかし実際の金星とは、そんな生易しい星ではない。
地表温度は400℃を超え、気圧は90気圧に及ぶ。
そして硫酸の雨が降る、正に地獄のような世界である。

これを明らかにしたのは、旧ソ連が打ち込んだ惑星探査機ベネラ・シリーズである。
ソ連は非常な執念を燃やして金星の地表の撮影を初めて成功させた。

なぜ金星の地表が、これ程過酷な状況になったのかを研究した結果分かったのが、
地球温暖化で騒がれるようになった「温室効果」である。
カール・セーガンを初めとする科学者によって1970~80年代に提唱されたものである。

金星は、わずかばかり地球より太陽に近く、
大気中の二酸化炭素が多かった為、天と地のような開きのある二つの世界(地球と金星)が
出現してしまった。

ホルストの金星を聴きながら、そんなことを思った今日この頃でした。
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ノリパ

夜空に存在感ある明星はそんな星なんですね。
遠くにありて思うもの、ですか・・・ 違うか。。。
平原綾香のジュピターは大好きです!
by ノリパ (2010-10-30 17:52) 

アテンザ23Z

>ノリパさん
そうなんです。
金星ってキラキラ光る美しい一番星ですが、
実際の素顔はすごいんです。
by アテンザ23Z (2010-10-30 23:07) 

☆はな

好い曲ですね。
そして ☆が好きな割に 星座音痴な私ですが
太陽と月と「明けの明星」「宵の明星」としての金星だけ
わかります^^。
by ☆はな (2010-11-02 00:04) 

アテンザ23Z

>☆はなさん
星座といえば、冬の長野に行くと
星座が分からなくてびっくりします。
星の数が多すぎて、都会で見る星座と全然形が違うんですよね。
一番星も、都会とは輝きが違います。
by アテンザ23Z (2010-11-02 01:25) 

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