篠原古戦場(石川県加賀市) [その他の史跡巡り]
(2004年5月訪問)
篠原古戦場は、加賀の柴山潟付近において、1183年に戦われた源平の古い古戦場である。倶利伽羅峠の戦いで大敗した平家軍は、加賀平野を南下して篠原の地で体勢を立て直し、木曽義仲との決戦を図った。しかし勢いに乗った義仲軍を阻止することはできず、平家軍は再び敗れ去った。この時、敗走する平家軍の中でただ一人踏みとどまって戦った老武者がいた。斎藤別当実盛である。かつて幼い義仲を救ったこともある実盛は、平家への恩顧に報いんとし、老武者と侮られないよう白髪を黒く染めて決戦に臨んだ。しかし、源氏の若武者手塚太郎光盛に討たれ、壮絶な最期を遂げた。樋口次郎兼光が、この首を池で洗うと、黒髪はたちまち白髪に変わり、実盛の首であることがわかった。義仲は、かつての命の恩人の死を悲しみ、実盛着用の甲冑を多太神社に奉納したと言う。
篠原古戦場には、二つの史跡があり、実盛塚は、斎藤別当実盛を葬った墓所である。住宅地の裏に大きな塚が残っていて、大切に保存されている。もう一つは首洗い池で、樋口兼光が実盛の首を洗った場所と伝えられている。首洗い池の脇には、実盛の死を嘆く義仲主従の銅像があり、見る者の心を打つ。
実盛塚→
←首洗い池場所:【実盛塚】
https://maps.gsi.go.jp/?ll=36.359202,136.345246&z=16&base=std&vs=c1j0l0u0
【首洗い池】
https://maps.gsi.go.jp/?ll=36.355832,136.360202&z=16&base=std&vs=c1j0l0u0
2011-02-01 01:47
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