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山崎城(福島県国見町) [古城めぐり(福島)]

DSC00042.JPG←畑の中にわずかに残る土塁
 山崎城は、伊達氏の家臣山崎氏の居城である。城主は1553年の「伊達晴宗采地下賜録」にある山崎彦七と考えられている。1552年の伊達氏家中の内乱、天文の乱の際には、山崎彦七は同族の彦兵衛と共に晴宗に属して、所領を加増された。1576年の伊達輝宗と相馬盛胤との戦いでは山崎丹後が参陣するなど、伊達氏の家臣として活躍し、独眼龍政宗の時代には政宗の側近となっていたようである。1590年の豊臣秀吉による奥州仕置きによって、山崎城は廃城となり、翌年の伊達氏岩出山城移封に伴って、山崎氏も山崎郷を去った。
 山崎城は、JR東北本線藤田駅北側に隣接している。二重に土塁を巡らし、本丸・二ノ丸を備えた平城であったが、現在は畑と民家になっていて遺構の大半は湮滅している。わずかに畑の中には土塁の残欠が見られ、周囲には空堀跡と思われる段差も残っている。戦後間もなくの航空写真でははっきりと城の輪郭を捉えることが出来るので、日本の高度成長期に姿を消した城の一つである。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/37.880925/140.538944/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1
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