SSブログ

新田館(福島県伊達市) [古城めぐり(福島)]

DSC00422.JPG←南側の土塁
 新田館は、新田義貞の一族がこの地に住んだ場所と言われている。「北畠武鑑」では、新田城主として新田小太郎義澄の名があったようであるが、検討の余地が残るという。
 新田館は、洞雲寺の西に隣接し、館跡の中央を線路が貫通しているため、破壊を受けている。また館跡は周囲も含めて全て耕地化している。そんな中にクランク状の折邪を持った南側の土塁などがわずかに残っている。かつては周囲を深い湿田で囲まれた要害だったらしく、館跡の南半分には「万所」の名が残ると言う。中世の政所がここにあったと推測される。
 館主が新田一族という伝承だが、義貞は建武の新政下では武者所の頭人であったので、もしかしたら北畠顕家が奥州に下向する際に一族の誰かを補佐の為に付けたのかもしれない。確証となる文書は一切ないが、太平記のロマンを思い描くのも面白い。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/37.839462/140.595442/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1
nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント