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磯部城(群馬県安中市) [古城めぐり(群馬)]

DSC01588.JPG←三ノ丸の横堀と櫓台
 磯部城は、伝承では1201年に、源頼朝の寵臣であった佐々木盛綱入道西倉が築いたと伝えられるが定かではない。現在残る遺構から考えれば明らかに戦国期の改修を受けており、おそらく西上州に侵攻した武田信玄が1562年頃に築いたものと考えられている。
 磯部城は、柳瀬川南岸沿いの丘陵地に築かれた平山城で、現在は城山公園として整備されている。公園ではあるが薮が多く未整備の部分もあるが、その分遺構はほぼ完存している。堀切を挟んで本丸と二ノ丸が東西に並び、その南方下に馬出しと三ノ丸が配置されている。主要な曲輪の周囲には土塁や櫓台が築かれ、更に周囲を横堀が取り囲んで防備を固めている。また腰曲輪も築かれている。二ノ丸虎口などには横矢も掛かっているが、あまり発達した横矢を持っていないようである。全体的な印象としては北条氏が改修した武蔵勝沼城にやや似た感じであるが、勝沼城よりも規模は小さく、信玄の西上州侵攻の際の一時的な橋頭堡として構築されたものかもしれない。尚、東500mに位置する文殊寺の砦は狼煙台跡と言われている。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/36.297937/138.860761/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1
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