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IAEAと比べると際立つ日本の情報非開示 [雑感]

福島原発の日々の状況であるが、
先日書いたとおり、すでに日本のマスコミは全く信用できず、
また政府や東電も情報を隠蔽している可能性が高いということで、
日本の情報開示状況はすでに壊滅的な状況となっている。

そんな中で、最近、私が福島原発の状況を確認するのに最も役立っているのは
IAEAのサイトである。
http://www.iaea.org/
毎日、状況がアップデートされ、サマリーなどの簡潔明快な資料を添付して、
具体的な数字を織り交ぜつつ、平易な言葉で状況の推移を解説しているのである。

例えば、高濃度汚染水の流出防止のための水ガラス注入についても、
具体的な各部の寸法・注入レベル・注入ポイントなどを、
図解入りで説明しているのである。
http://www.slideshare.net/iaea/7-april-tech-pres

一方の日本はどうか。

マスコミの解説は、いずれも政府や原子力安全保安院、東京電力の舌足らずな開示情報を、
そのまま無批判に転載するだけの、相変わらずの無能ぶり。

経済産業省や保安院のサイトは、その公表情報の多くが、
計測された数字を羅列しているだけ。
状況の推移や、トレンドグラフをつけて、
解りやすく説明しようという気が全くないのがよくわかる。

日本の無能なマスコミが、官庁からもらった資料をそのまま載せるだけなのをいいことに、
情報開示してます、と言えるよう、
最低限の義務を果たして情報隠蔽の批判をかわす大義名分を得つつ、
一般人やマスコミに極力状況が分かりにくいように情報を出す工夫をしているのだろう。

「どうせお前ら一般人には、理解出来ないだろ。
 いちいちお前らに詳細情報なんて教えね~よ。」
という姿勢が垣間見える。

日本の官僚は、その能力をこんなくだらない情報統制に活用しているのでないのか。
あるいは本当に、分かりやすく説明する術を知らないのかもしれない。

IAEAと比べると、日本の官僚の無能と傲慢さが際立つ。

長く自民党だけと結託して、内向きにしか政策協議をしてこなかった日本の官僚機構は、
世界や、新しい危機的状況に、もはや全く対応できないことを露呈している。
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