中妻館（福島県下郷町）

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（2010年12月訪城）
　中妻館は、中妻源太照元の居館と言われている。中妻氏についても、また居館についても、その歴史は不明である。
　中妻館は、阿賀川東岸の断崖上に築かれた居館で、その地勢からすれば崖端城そのものである。周囲をほぼ半円形に空堀で囲繞した形状で、この手の居館としては空堀の規模が大きく見応えがある。現在は耕作放棄地か何かのようで、一応主要部の薮が取り払われているので、冬場ならば遺構の確認がしやすい。曲輪内には土塁が見られないが、これは湮滅したものであろうか？簡単な構造の複郭の居館であるが、規模からすれば城と言う方が相応しいように思う。

　お城評価（満点=五つ星）：☆☆☆
　場所：http://maps.gsi.go.jp/#16/37.264149/139.894677/&base=std&ls=std&disp=1&lcd=red&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1

タグ：中世崖端城

コメント 6

広い堀ですね。

by ねじまき鳥 (2011-04-17 21:29) 

>ねじまき鳥さん
堀幅10m超でしょうか。
なかなか見応えがあります。
by アテンザ23Z (2011-04-18 00:38) 

初めまして！
私は、四国徳島県の美馬市に在住している中妻淳一というものです。突然ですが、美馬市脇町の郷土史から文献をたどっていくと中妻家の初代（中妻次郎五郎）は稲田の家臣として尾張から阿波藩に。
尾張から稲田宗心の隋士４６名の一人として四国徳島現在の美馬市に住み着いたようです。それ以降の系図は戸籍からわかりました。そこで尾張以前が不明ですのでパソコンで追跡していたら（中妻の家系を調べていたら）ここにたどり着きました。福島県下郷町大字中妻（中妻源太照元）と尾張から阿波に来た中妻次郎五郎がつながっている証拠は何にもありません。下郷町の教育委員会、郷土編纂史の佐藤さんが此処の伝承を資料として送ってくれました。
それ以上の文献は不明のままです。勝手を承知でお願いいたします。「アテンザ２３Z」さん、もし手掛かりになる文献が判明しましたらご一報いただければ望外の喜びです。歴史に詳しいご様子なので甘えてしまいますが、何らかの手掛かりが見つかるような予感がしています。何卒手前勝手なお願いを宜しくご配慮いただきたく伏してお願い申し上げます。

2015.9.21　15：40
　四国　
by 中妻　淳一 (2015-09-21 15:37) 

>中妻　淳一さん
こんにちは。当ブログを訪問頂きありがとうございます。中妻氏に関する文献ということですが、私の歴史考究は浅はかなものなので、残念ながらお役に立てそうなものは手元にはありません。私の記事は、そのほとんどが日本城郭大系などの城郭本や、幾つかの歴史書、そして数多くのブログで歴史を考証している先達の記事などを元にしています。しかし時折、ぶつ切れの各地の歴史が、ひょんなことから繋がったりすることもありますので、今後の各地の城館や歴史を追っていく中で、中妻氏に関する手掛りが出てきましたら、その時はまた記載したいと思います。お役に立てず、申し訳ありません。
by アテンザ23Z (2015-09-25 07:43) 

https://scontent.xx.fbcdn.net/v/t1.0-9/r180/12105847_201157340215300_4164601353272491059_n.jpg?oh=724a8e0abfbf207f6d4b59245817e71a&oe=58FEF144
ご無沙汰しています。「南山中妻館物語」の佐藤公男氏のお兄さんが中妻源太照元の15代目。とのことです！⇒ここからは推測ですが、中妻姓が尾張で名乗り、下郷町の地元には見当たらないのは、敗れた子孫がそれぞれに生き（佐藤姓）延び、尾張に住み着いた者が時を経て、かつての出身地（下郷町大字中妻）を姓にして名乗ったのかも知れません（文献での裏付けはありませんが、、、。）
by 中妻　淳一 (2017-02-02 20:09) 

>中妻　淳一さん
大変ご無沙汰しております。「南山中妻館物語」とは、こんな本が出版されていたのですね。ここまでたどり着いた中妻様の熱意に頭が下がります。
地元に細々と伝わる伝承が、この本の様にきちんと何らかの文献になって後世に残ってくれると、後々役に立つと思うのですが。
地方の中世城郭を歩いていると、ご老人しか由緒を知らないことがほとんどですので、こうした古くからの伝承が我々の世代で途切れてしまうことが心配です。
by アテンザ23Z (2017-02-02 23:11)