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危機管理能力の違い [雑感]


現在でもまったく事態収束のメドのつかない福島原発事故であるが、
アメリカ側が当初から最悪の事態を想定して、
支援内容を明示していたことが明らかになった。

日本側が当事者の東電はもちろん、後方支援的な立場の政府・保安院も含めて、
全くその場しのぎの対応しか取れないのに対して、
アメリカ側の手際の良さが光る。

この違いはどこから来るのだろう?
いつから日本は、こんなに対応能力のない国になってしまったのだろう?

しかし、歴史を振り返れば思い当たることもある。
第2次大戦中のことであるが、
海戦で大きな被害を受けながらも、なんとか母港まで辿り着き、
その後修理復旧したアメリカ海軍の軍艦が多数に昇るのに対して、
途中で爆沈したり、浸水がひどく助けられなかった日本海軍の軍艦は多い。

このような事例から、アメリカ海軍のダメージコントロールの優秀さは
日本の戦史家の間でもつとに知られているが、
それは今回のような原発事故の事例でも、アメリカという国の対応力の高さとして
現れてくるのではないだろうか?

常に最悪に事態を考慮して、あらかじめそれに対応できる手立てを講じておく。
やはりアメリカ流のフレキシビリティに富んだ対応力が、
事の明暗を分けるのではないだろうか。

それに比べれば、日本のエリートとされる人びとは、
日本流の英才教育を受けて、前例のある想定内の事態に対しては優秀に対応できるが、
発想が硬直化していて、想定外になった時に
ほとんど有効な手立てを講じることができないのではないか?
想定の範囲を超えると、まるでPCがフリーズするように、
思考停止に陥って機能不全を起こすのではないだろうか?

そんなことを思わざるをえない、日本のドタバタぶりが続いている。
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