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井田城(神奈川県川崎市) [古城めぐり(神奈川)]

DSC00097.JPG←神庭緑地に残る土塁
 井田城は、小田原北条氏の家臣中田加賀守が築いたと伝えられる城である。しかしその歴史は不明である。また中田加賀守については、矢上城の項で記載する。
 井田城は、中田加賀守の館があったという矢上城の北西約2kmの地点に位置し、矢上川南岸に望む比高30m程の舌状台地の先端に築かれている。現在は、城域の大半は中原養護学校の敷地となり破壊されている。しかし西出丸とも言うべき曲輪が、学校敷地の北西側に伸びる台地上に残っている。ここは神庭緑地という公園となり、内部は畑と緑地となっている。この公園の北辺には、40m程の等間隔で3基の円墳があり、この円墳をつなぐように高さ2m程の立派な土塁が100m近くに渡って残っている。おそらく円墳を櫓台として活用したものだろう。一方、公園の南辺には溝状の構造があり、耕地化による改変が疑われるものの、空堀跡の可能性もある。この西出丸の先端には、薮ではっきりしないものの腰曲輪らしい平場もあったようだ。主郭が中原養護学校の部分だったとすると、かなり広い城だったようである。一部ではあるが思いの外に遺構が良好に残っていたことに感嘆を禁じえない。
神庭緑地の案内図→DSC00090.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.566183/139.635211/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1
    (西出丸部分)
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