SSブログ

未来を抵当に入れている原子力政策 [雑感]

先日NHKのBS1で、フランス制作の原子力番組の再放送があった。
タイトルは「終わらない悪夢-放射性廃棄物はどこへ」。

電力会社が、経済界はもとよりマスコミまで牛耳っている日本では、
絶対製作されないような、驚くべき暴露番組で、
原子力利用の真の恐ろしさがよく伝わってくる内容だ。

 ※以下の記事は記憶で書いてるので、挙げた数字などは正確性に欠けます。
  読書感想文程度の記事と受け流して下さい(^ ^;

核燃料は、再処理されると90%以上が放射性廃棄物となり、
再利用可能なのは10%以下で、
経済産業省も唱えている「核燃料サイクル」など
ただの夢物語にすぎないとか、
地下に埋める予定の高レベル放射性廃棄物は、
10~20万年(!)地下に封じ込めておかなくてはいけないとか、
一般の人よりは多少、科学知識・原子力知識のある私でさえ、
初めて知る衝撃的な内容が多かった。

丁度先日報道ステーションで、
北海道の放射性廃棄物の地下埋設研究施設のことを取り上げていたが、
同じ研究をどこの国でもやっているんだなぁ。

そして、今後100~200年間にわたって、高レベル放射性廃棄物の地下埋設作業を続けるらしい。
その後1000年間は敷地に人が近づけないように厳重に管理されるという。

今から1000年後って?
1000年前を考えれば、モンゴル帝国よりも源平合戦よりももっと古い!
更には10万年後?
そんな先の人類の歴史を抵当に入れた禁断のエネルギーが原子力の正体だったとは・・・。

最後にフランスの高名な天体物理学者ユベール・リーヴスの言葉、
「原子力が問題なのは、未来を抵当に入れていることだ。」
というのは、鋭く真相を突いた言葉である。

我々は今後、本気になって、エネルギー消費のあり方と
原子力依存からの脱却を真剣に議論していかなくてはならないだろう。
nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント