小矢部城（神奈川県横須賀市）

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　小矢部城は、相模の豪族三浦氏が築いた衣笠城の支城である。衣笠城を廻る馬蹄形連丘の北側の外に位置し、古東海道を下って衣笠城を大手から攻める軍勢を見張る場所として最適な位置にある。城主については定かではないが、和田義盛の家臣が城主であったとの伝承があるらしい。宝治合戦で三浦氏が滅亡すると、衣笠城と共に廃城になったと考えられる。
　小矢部城は、衣笠城の北東1.4kmの位置にある丘陵上に築かれた城で、かつては山頂から数段の平場が築かれていた。現在山頂部はマンションや住宅街が立ち並び破壊されているが、マンション東側が山林となっているため、遺構が残っていると思って薮に突入したら、案の定、遺構が確認できた。遺構の状況から考えると、日本城郭大系に記載されている縄張図の最下段の曲輪に相当するようである。なかなかに広い曲輪であるが、薮が深く全容が掴みにくい。しかし北側斜面に向けて、虎口と腰曲輪が確認できた。わずかでも遺構は残っているので、何とか今からでも史跡として整備して、世に出してもらいたい。

　お城評価（満点=五つ星）：☆☆
　場所：http://maps.gsi.go.jp/#16/35.252944/139.666690/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1

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