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伝今泉館(神奈川県秦野市) [古城めぐり(神奈川)]

DSC08868.JPG←今泉館跡とされる塚
 今泉館は、鎌倉公方足利持氏の家臣一色伊予守の居館と言われている。一色氏は足利氏の一族で、その嫡流は足利将軍家に仕えて四職家に連なる名門であった。その庶家は関東に下り、鎌倉公方足利氏に代々仕えた。関東一色氏で有名なのは、幸手一色氏である。一色伊予守もその一族であったと思われるが、系譜は不明。「鎌倉大草紙」によれば、永享の乱の際に足利持氏が敗れると、1440年に一色伊予守は鎌倉から脱出して相模今泉館に立て籠もった。幕府軍はその討伐の為、長尾出雲守憲景・太田備中守資光を大将として攻め寄せたが、伊予守は既に下総の結城氏朝の元に逃れた後だったと言う。その後、結城合戦で伊予守は討死したとされる。尚、海老名市にも今泉館とされる場所があり、どちらが伊予守が立て籠もった館なのかは不明である。
 今泉館は、現在一面の耕地となっている。この地は秦野市街を一望する比高50m程の丘陵上にある。遺構は全く無いので場所もよくわからないが、日本城郭大系に写真の載っている石宮と呼ばれる小祠のある塚が残っており、その周囲一帯が館跡だったとされている。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.359481/139.217881/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f0
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