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龍門寺城(福井県越前市) [古城めぐり(福井)]

IMG_6438.JPG←境内に残る土塁
(2004年9月訪城)
 龍門寺城は、1299年に悦巌崇禅が創建した龍門寺を利用した寺院城郭である。戦国末期に越前に侵攻した織田信長は、1573年の朝倉攻め、1575年の越前一向一揆討滅と、2度にわたって龍門寺に本陣を置いた。信長は越前を平定すると、北の庄を重臣の柴田勝家に与え、その与力として前田利家・佐々成政・不破光治の3人を越前に入部させた。いわゆる府中三人衆である。この時、不破光治が拠ったのが龍門寺城である。信長が本能寺で横死し、その後の後継者争いで柴田勝家が羽柴秀吉に滅ぼされた後の1585年、若狭の木村常陸介が越前府中を支配し、城内の南隅に龍門寺を再興した。この頃、龍門寺城は廃城になったのだろう。
 龍門寺城は、現在龍門寺の境内にわずかにその遺構を残している。本堂裏の墓地の中に堀跡の窪地と、土塁跡が残っている。日本城郭大系によれば、ほぼ方形の城で、周囲を土塁と堀に囲まれていた様である。寺の周囲は市街化が進み、往時の面影は殆ど無いが、わずかに残った遺構が城跡であることを現在に伝えている。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.898541/136.165098/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1
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