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作延城(神奈川県川崎市) [古城めぐり(神奈川)]

DSC00315.JPG←城址の緑ヶ丘霊園
 作延城は、歴史不詳の城である。作延城があったとされる場所は丘陵から東に突き出した要害地形で、城山と呼ばれていた。また城山堀・矢倉塚・天守台等の地名が残っていたと言われ、伝承によれば枡形城主稲毛三郎重成の築いた城であったとされる。作延城は、多摩川南岸に連なる多摩丘陵の一角を占め、小沢城・枡形城などが築かれる相模北方の重要な防衛線に位置している為、鎌倉時代に鎌倉防衛の一翼を担ったことは勿論、戦国期にも小田原北条氏にとって、武蔵の扇谷上杉氏との抗争で重要な役割を果たしたことが想像される。ちなみに北条氏所領役帳によれば、北条氏の時代の上作延村は増田氏が領していたと言う。
 作延城は、現在は緑ヶ丘霊園の一角となり、一面の墓地となって遺構は確認できない。丘陵の先端部に当たる為、周囲への眺望に優れることはわかるが、如何せん景観が変わりすぎていて城の実在を確かめることはできない。霊園内に、城址碑と解説板があるのだけが城の存在を伝えるのみである。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.600683/139.598175/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f0
タグ:中世崖端城
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