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向牧戸城(岐阜県高山市) [古城めぐり(岐阜)]

IMG_6595.JPG←堀切とニノ郭
(2004年9月訪城)
 向牧戸城は、帰雲城主内ヶ島氏の支城である。内ヶ島上野介為氏が寛正・文明年間(1460~87年)頃に8代将軍義政の命で白川郷に入部し、最初に築いたのが向牧戸城であったと言われる。その後、為氏が帰雲城を築いて居城を移すと、その家臣川尻備中守氏信を城主として守らせたと言う。1585年、織田信長の天下統一事業を継いだ羽柴秀吉の命により飛騨に侵攻した越前大野城主金森長近は、向牧戸城を攻撃し、大きな損害を出しつつ落城させたと言う。その後の大地震で内ヶ島氏の一族郎党が帰雲城と共に埋没すると、向牧戸城も廃城になったと思われる。
 向牧戸城は、庄川と御手洗川の合流点に突き出した断崖上に築かれた城である。現在、城址は公園として整備されているが、遺構は比較的よく残っている。頂部には小さな主郭を置き、その周囲に腰曲輪や、堀切を挟んで二ノ郭と思われる曲輪を連ねている。素朴な作りで技巧性はあまり見られなかったと記憶している。全体的にはこじんまりした城であり、砦という方が相応しいように思う。支城を有するとは言え、内ヶ島氏の勢力がそれ程大きなものでなかったことが伺われる。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/36.049463/136.944977/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1
タグ:中世崖端城
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