SSブログ

八木土城(兵庫県養父市) [古城めぐり(兵庫)]

DSC05693.JPG←食違い虎口
 八木土城は、八木古城とも呼ばれ、八木城より古くから存在する城である。その歴史については、八木城の項に記載する。
 八木土城は、八木城より80m程高所に築かれている。基本的には稜線に沿って方形の郭群を連ねた単純な連郭式の城であるが、下方部はくの字に曲がって南に派生する尾根に連なっている。方形の曲輪には土塁が築かれ、虎口も明瞭で端正に築かれている。虎口の一部は内枡形や食違い虎口、枡形虎口となっており、戦国期まで存続していた城であることが想像される。途中には井戸曲輪があり、周りをコの字に土塁で囲んでおり、内部の井戸跡には今でも水が溜まっている。八木城がかなり崩落が進んでおり、その分八木城より八木土城の方が普請が丁寧な印象を受ける。いつまで八木土城が存続していたかは、現在でもはっきりしていないが、遺構から考えれば前述の通り戦国期まで至ることは間違い無いと思われる。ただ楽々前城鶴城などと比べると、堀切も竪堀もないので技巧性に乏しく、戦国期にどこまで重視されていたかは疑問である。
井戸曲輪の土塁と井戸→DSC05678.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.391742/134.707569/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1
nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント