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鈴木繁伴館(静岡県沼津市) [古城めぐり(静岡)]

DSC00269.JPG←わずかに残る石積みと土塁
 鈴木繁伴館は、伊豆の豪族鈴木氏の初期の居館とされている。伝承によれば、鈴木氏の祖鈴木繁伴は、元紀州熊野水軍の将で、南北朝時代の1333年に郎党30余人を率いてこの地に来て立て籠もったと言われている。その後、観応の擾乱の際に、1351年の薩埵山の合戦で足利直義方に付いて敗れ、伊豆江梨の山中に隠れた。その後、1367年に鎌倉公方足利氏満に招かれて、伊豆・相模両国の船大将を命ぜられた。戦国時代に入り、小田原北条氏の始祖伊勢宗瑞が伊豆に侵攻すると、鈴木氏も宗瑞に降り、以後、北条氏麾下の伊豆水軍の一翼を担った。
 鈴木繁伴館は、伊豆半島の西の突端、駿河湾に南から突き出た大瀬崎に築かれていたと言う。神池のほとりのビャクシン樹林の中に、方形の小さな石積みと土塁が残っている。海抜は数mしかないので、津波には何度も襲われたことと考えられ、遺構が残っているだけでもちょっとした驚きである。石積みと土塁によって、小さな区画になっているようだが、倉庫か何かの跡であろうか?
 ちなみに近くの神池は、海べりの池だと言うのに水が淡水で、なんと淡水魚の鯉がたくさん泳いでいる、不思議な池である。
居館のあった大瀬崎遠望→DSC00279.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.029583/138.787354/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
タグ:居館
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