松下氏館（静岡県沼津市）

←館跡候補地の一つ、海照寺
　松下氏館は、小田原北条氏の家臣で伊豆の在地豪族であった松下氏の居館である。三津を本拠とし、1493年に北条氏の始祖伊勢宗瑞（北条早雲）が伊豆に討ち入ると、松下氏は伊豆諸豪と共に早くから宗瑞に従い、以後北条氏麾下の伊豆水軍の将として活躍した。戦国末期の武田水軍との攻防の際にも、松下三郎左衛門尉が船大将として海戦に臨んだと言う。
　松下氏館は、その正確な位置は不明であるが、一説には海照寺付近とも言われている。海照寺は内浦湾を間近に望む位置にあり、海賊衆として西伊豆を掌握していたことが伺われる立地である。尚、内浦湾の対岸、南西1.3kmの位置には長浜城があり、確証はないが、松下氏が長浜城防衛の一翼を担っていたことは十分推察されるところであろう。

　お城評価（満点=五つ星）：☆
　場所：http://maps.gsi.go.jp/#16/35.024980/138.900050/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0

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