SSブログ

名栗根古屋城(埼玉県飯能市) [古城めぐり(埼玉)]

DSC02968.JPG←主郭
 名栗根古屋城は、歴史不詳の山城である。戦国時代に間藤藤吉という者が城主であったとも言われるが、定かではない。
 名栗根古屋城は、入間川上流部の南岸にある比高120m程の山上に築かれている。山の麓は民家の敷地となっているらしく、登り口がよくわからなかったので、たかだか100m程の小城!ということで、東側斜面を直登した。極めて小規模な城で、山頂部の主郭とその東側と北側に腰曲輪を設けただけの、ほぼ単郭に近い縄張りである。主郭には信仰関係の石碑があり、中央には穴が明いているが、後世の改変によるものであろう。東側腰曲輪には、基部がわずかに窪んでおり、堀切があったらしい。主郭背後にも明確な堀切はないが、西に続く尾根の鞍部に向かって切岸らしい斜面があり、天然の堀切としていたらしい。ここから北側の腰郭へ、主郭下方を迂回して伸びる武者走りがあり、鞍部が城郭の一部として機能していたことが伺われる。北側の腰曲輪はやや傾斜した曲輪で、西側がやや盛り上がっており、土塁の名残の様である。北側の腰曲輪から東側の腰曲輪に向かっても武者走りがあった様である。そうすると、最下段に位置する東側腰曲輪が大手で、ここから北側腰曲輪経由で主郭西側の尾根鞍部に至り、そこから主郭に登るのが登城道であったらしい。飯能地域の小城砦の中でも素朴な縄張りで、戦国時代よりもっと古い時代の砦ではなかったかと推測される。
主郭から見た腰曲輪→DSC02982.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.853727/139.191059/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
タグ:中世山城
nice!(4)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 4

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント