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麻生城(福島県柳津町) [古城めぐり(福島)]

DSC01360.JPG←堀切
 麻生城は、歴史不詳の山城である。新編会津風土記によれば、天正年間(1573~92年)の頃に新井田左京義光という武士が居城したと言う。付近には、横田中丸城主山ノ内氏の支城鴫ヶ城桧原丸山城や、それらに対峙する葦名氏の支城岩谷城があり、その位置関係から考えて山ノ内氏か葦名氏の支城であったと思われる。
 麻生城は、只見川西岸の北東に向けて突き出した細尾根上に築かれた山城である。比高は120m程に過ぎないが、左右を急峻な斜面で囲まれた要害である。ヤセ尾根に狭小な曲輪が並び、北端には物見の曲輪が置かれている。曲輪の間を合計3本の堀切があるが、いずれも規模は小さい。一番南の堀切は、そのまま南側下方の曲輪に繋がっており、城内通路としても機能していたのだろう。この南下方の曲輪は、尾根上の主城部とは独立した曲輪で、位置的に井戸曲輪だったのではないかと考えられる。この曲輪から3本目の堀切の背後の尾根に伸びる道があって、その先には虎口状の地形がある。どうも背後の尾根から東側に広がるややゆるい斜面に向かって大手があり、麓に居館があったらしいが詳細は未確認である。いずれにしても、有事の際の詰城の位置付けだったものだろう。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/37.502973/139.678624/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
タグ:中世山城
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