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高取三階城(栃木県栃木市) [古城めぐり(栃木)]

DSC02600.JPG←西側外縁部の堀状地形
 高取三階城は、1490年に唐沢山城主佐野越前守秀綱が築いた城である。1546年まで存続したとされる。時代的には山内・扇谷両上杉氏の抗争、長享の乱の頃から、古河公方家の内部分裂が起きた頃に相当し、これらの戦乱の中で、唐沢山城の南方を防衛する支城として取り立てられたものかもしれない。
 高取三階城は、低湿地帯に囲まれた台地上に築かれた要害である。その地勢は、藤岡城と似ているが、低地帯からの比高はより大きく、要害性はその分高かったと推測される。台地上は、現在ほとんど工場敷地に変貌しており、明確な遺構は確認できないが、西側の辺縁部の藪の中に、わずかに堀状の溝がある。外周を廻る横堀の遺構であるかも知れない。一方、台地東側には広い空堀跡らしい窪地があり、更にその東側に東出丸の様な台地があって、この出丸周囲の地形も堀跡の様に見える。1960年代初頭の航空写真でも、既に明確な遺構は確認できないので、早くに遺構が失われた城だった様だ。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/36.274639/139.635683/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
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