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矢場城(栃木県足利市) [古城めぐり(栃木)]

DSC03082.JPG←堀跡の畑
 矢場城は、上野の豪族由良氏の庶流矢場氏の居城である。由良氏は元は横瀬氏と言い、足利氏・新田氏両方の流れを汲む岩松氏の重臣であったが、下克上で主家を追い落とし、自身が国主となって由良氏に改称した。その経緯は、金山城の項に記載する。永正年間(1504~21年)に横瀬国繁の弟国隆が、この地に入部して矢場氏を称し、矢場城を築いたとされる。以後矢場氏6代の居城となったが、戦国末期には由良宗家に従って小田原北条氏の支配下に入り、1590年の小田原の役で、矢場城は廃城になったと思われる。

 矢場城は、矢場川南岸の畑地の中にある。遺構は耕地化でほとんど湮滅しているが、航空写真で見ると北側と西側の堀跡が畑の中にはっきりと残っているのが分かる。しかし現地で見ると、実際には堀はほとんど湮滅状態で、ほんの僅かな低地の畑となっているだけである。南の堀跡は埋められて民家が建ち並んでいる。どちらかと言うと、東側の方が藪の中に堀跡が残っている様に見受けられるが、訪城が夏場だったのではっきりとは確認できていない。農家の方の話では、数年前には発掘調査があったらしい。方形単郭の平城だった様だ。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/36.303834/139.433595/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
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