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上柳渡戸館(山形県尾花沢市) [古城めぐり(山形)]

DSC08367.JPG←高さ5mの大切岸
 上柳渡戸館は、野辺沢氏の重臣高橋石見の城館と言われている。野辺沢氏の居城延沢城の東北東約3kmの位置にあり、延沢銀山を押さえると共に、古来より陸奥国と出羽国を結ぶ軽井沢越えの交通路を扼していたと考えられる。
 上柳渡戸館は、丹生川と銀山川の合流点に突き出した半島状の台地に築かれた要害で、左右両翼を川に臨む断崖で守られている。主郭南側の入口部には空堀と低い腰曲輪と土塁がある。この主郭は南側が斜めに切り取られた珍しい形をしている。主郭北側にも堀切と土橋があって、川岸まで4段程の曲輪が段々に築かれている。その中には、高さ5mもの大切岸があり、その脇には出枡形の虎口があって川岸からの敵の侵入に備えている。最下段の先端の曲輪は川原に臨んでおり、豪雨の時などは鉄砲水に洗われたことは想像に難くない。今思えば、前述の大切岸も、鉄砲水を阻止する堤防の役目もあったのかもしれない。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/38.580035/140.500539/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
タグ:居館
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