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斯波武衛館(静岡県菊川市) [古城めぐり(静岡)]

DSC04904.JPG←空堀跡
 斯波武衛館は、横地城の築かれた丘陵地の中程に位置する、斯波義廉の居館である。斯波氏は、足利一門でも最高の家格を有し、3代将軍足利義満が定めた幕府の礼式では、守護大名家でも最高の三管領家に名を連ねた名家であった。室町幕府において斯波氏の嫡流は代々左兵衛督を歴任し、兵衛府の唐名「武衛」の名を冠して「武衛家」と呼ばれた。大守護であった斯波氏は、越前・尾張の守護を兼帯し、室町中期には更に遠江の守護も兼ねた。応仁文明の大乱では斯波氏家中の内訌も乱勃発の一因となり、西軍に属した斯波義廉は、東軍に属して遠江に侵攻した駿河守護今川義忠に対抗する為、遠江に下向したと言われている。横地城を本拠とした横地氏は、遠江守護斯波氏の家臣であった為、この地に館を築いて義廉を迎えたとされる。
 斯波武衛館は、横地城の本丸より800m程西に位置している。平坦な平場が広がっており、薮に覆われて確認が大変であるが、居館背後に当たる東側には高さ2m程の土塁と深さ3m程の空堀が明瞭に残っている。この地に管領家の斯波氏が、多くの家臣団と共に滞在したのだろう。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/34.726016/138.109257/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
タグ:居館
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