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堤城(静岡県菊川市) [古城めぐり(静岡)]

DSC08245.JPG←主郭背後の堀切
 堤城は、今川氏親の家臣松井左衛門尉信薫の城と言われている。松井氏は、横地城主横地氏とも古くから関係が深かったが、南北朝時代には既に今川氏の被官となっていた。堤城は永正年間(1504~21年)頃に築かれたと推測されており、1514年に信薫は、氏親の命で二俣城に移り、その後は弟の宗信が城主となり、その宗信も1529年に二俣城に転出した。それ以降に堤城は廃されたと推測されている。
 堤城は、比高35m程の丘陵上の城で、現在は主郭(千畳敷)を始め、城域の大半が茶畑に変貌している。その為、遺構は必ずしも明確ではないが、主郭の東尾根に深さ5m程の堀切があり、その東側に祠の祀られた物見台らしい小郭があり、その更に東には「塩の道」と言われる相良街道が切通し道となって横断し、これも堀切として機能していたと考えられる。この他、西にやや離れて、城山と呼ばれる出丸があり、ここにも堀切が穿たれている。出丸の中腹には松井信薫のものとされる墓が残っている。
切通し状の相良街道→DSC08227.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/34.712143/138.084918/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
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