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久野城(静岡県袋井市) [古城めぐり(静岡)]

DSC08662.JPG←大手から見た城址
 久野城は、駿河の今川氏親が遠江侵攻の拠点として築いた城である。明応年間(1492~1501年)に当地の国人領主久野宗隆が氏親の命で城を築き、城主となったらしい。以後、久野氏3代の居城となり、1568年、宗隆の孫宗能の時に徳川家康の麾下に入り、戦功を挙げた。1590年に家康が関東に移封となると、宗能も関東に移り、下総佐倉に入部した。代わって豊臣秀吉の家臣松下之綱(実は秀吉の若い頃の恩人)が久野城主となり、2代続いたが1603年に咎により移封され、その後には再び久野氏が再封、その後、北条氏重が城主となったが、1640年に関宿城に移ると、久野城は廃城となった。
 久野城は、比高15m程の小丘に築かれた城である。現在城の全域が城址公園として整備され、遺構が綺麗に整備されている。本丸を中心にして、周りに二ノ丸・三ノ丸を始めとした多数の腰曲輪群で囲んだ縄張りで、近世初頭まで使われた城にしては、規模は小ぢんまりしていて、中世城郭的雰囲気が強い。特に本丸北東の小堀切と独立堡塁が築かれた部分などは、中世的遺構であろう。往時は周囲を低湿地帯に囲まれた城だったらしく、小さな丘城ではあるが屈指の要害となっていた様である。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/34.766541/137.929467/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
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