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堀越館(静岡県袋井市) [古城めぐり(静岡)]

DSC00060.JPG←寺背後の丘陵地
 堀越館は、今川了俊(貞世)を祖とする遠江今川氏の居城と言われている。今川了俊は、足利尊氏に従って今川氏の勲功を打ち立てた今川範国の次男で、知略を備えた名将であった。3代将軍足利義満の時、征西将軍宮懐良親王率いる南朝軍が九州を席巻しており、了俊は時の管領細川頼之から九州探題に補任された。大内氏らの支援を得て九州に入った了俊は、九州南朝方の主柱菊池氏や鎮西の三豪と称される少弐氏・大友氏・島津氏らと渡り合って、25年に渡って九州統一事業を推し進めた。しかし突如解任され、失意の内に遠江に戻った。この解任には諸説あり、感状を勝手に発給するなど独自の権威を高めつつあった了俊を義満が危険視したためとも、対明貿易のために了俊の存在が障害になったからだとも言われる。また、了俊は文才にも優れ、当代一流の歌人であると共に、『難太平記』を著述して貴重な資料を後世に残した。了俊の後裔は、堀越氏を称し、見付端城を居城としたと言われる。堀越館と見付端城の関係は不明で、共に遠江今川氏の本拠と伝えられている。

 堀越館は、現在の海蔵寺付近にあったとされる。市街化で改変が進み、明確な遺構は残っていない。寺背後に丘陵地があるが、これは遺構の一部であろうか?尚、境内には今川了俊の供養塔が残っている。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/34.758256/137.910572/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
タグ:居館
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