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鴨江城(静岡県浜松市中区) [古城めぐり(静岡)]

DSC00636.JPG←鴨江寺
 鴨江城は、南北朝時代に遠江南朝方の柱石であった井伊氏の支城である。井伊道政が、後醍醐天皇の皇子宗良親王を三岳城に奉じて立て籠もり、南に鴨江城、北に田沢城、西に千頭峯城、東に大平城と、三岳城を中心として周囲に城砦群を築いて北朝の足利方に抵抗した。1339年、足利尊氏は高一族を下向させ、大将の高越後守師泰(尊氏の執事高師直の弟)は大平城に向かい、高尾張守師兼(師直の従兄弟)は7月26日に鴨江城を陥した。その後、1540年までに千頭峯城、三岳城、大平城を攻め落とし、遠江南朝方の抵抗は潰えた。この後、宗良親王は駿河安倍城に逃れた。その後の鴨江城の歴史は不明である。
 鴨江城は、現在の鴨江寺の地にあったと推測されている。鴨江寺は、古く飛鳥時代に創建された寺院と言われ、南北朝時代には多数の僧兵を擁する大伽藍であったらしい。従って鴨江城は、南北朝期に多い、寺院をそのまま城塞化した寺院城郭であったと想像される。現在は市街化が進み、境内にも明確な遺構はなく、城の痕跡は残っていない。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/34.705299/137.719985/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
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