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曳馬城(静岡県浜松市中区) [古城めぐり(静岡)]

DSC00821.JPG←城址である東照宮の遠望
 曳馬城は、引間城とも記載され、浜松城の前身となった城である。築城者には諸説あるが、吉良氏の被官、巨海新左衛門尉が築いたとするのが可能性が高いとされる。曳馬城が明確に姿を現すのは斯波氏と今川氏の遠江を巡る抗争期で、1512年には斯波氏の家臣大河内貞綱が曳馬城を占領したが、同年今川氏親は安部山の金掘りを使って曳馬城を攻め落とし、貞綱を滅ぼした。その後は飯尾氏が城主となった。飯尾氏は賢連・乗連・連竜と3代にわたって城主を歴任したが、桶狭間の戦いの後、今川氏が弱体化すると、飯尾連竜は徳川家康に通じて今川氏真と絶縁した為、今川勢に2度にわたって攻撃を受けた。一旦講和したが、駿府に呼ばれた連竜は暗殺され、飯尾氏は滅亡した。その後は江馬氏が城代となったが、内紛で滅亡し、徳川家康は1568年12月に重臣酒井忠次を派遣して曳馬城を接収した。その後家康が遠江を制圧すると、1570年に居城を曳馬城に移し、これを一郭に取り込む形で新たに浜松城を築城した。

 曳馬城は、浜松城の古絵図等に「古城」と記され、現在の東照宮付近一帯に相当する。周囲の町並みより、6~7mの高台となっており、明確な遺構は確認できないものの、城の痕跡をその地勢に漂わせている。

 お城評価(満点=五つ星):☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/34.713237/137.728504/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
タグ:中世平山城
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