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梶原塚(静岡県静岡市葵区) [その他の史跡巡り]

DSC05115.JPG←山頂の梶原塚
 梶原塚は、鎌倉幕府創業の功臣梶原景時終焉の地である。景時の事績については梶原景時館の項に記載する。1199年、2代将軍頼家の時、鎌倉の御家人衆から弾劾されて鎌倉を追放された景時は、翌年1月再起を期して一族を率い上洛の途に就いた。しかし清美ヶ関付近で鎌倉の命を受けた駿河の武士達に発見されて合戦となった。一族家臣33人は死力を尽くして戦ったが次第に討ち取られ、最後を覚悟した景時とその子景季、景高の3人は、牛ヶ谷の山(現在の梶原山)の山頂を目指して登っていった。そして、湧き水で顔を洗い、喉を潤し、鬢のほつれを直して身を整え、山頂で自害して果てたと言う。
 現在梶原山の山頂は公園化され、景時親子を供養した塚が建ち、地元で梶原塚と呼ばれている。また「梶原景時終焉之地」と刻まれた立派な石碑も建てられている。山頂からは駿河湾が一望できる景勝地で、その無念さとは裏腹に良い死に場所を得たのだと、わずかながら心慰められる。

 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.023267/138.431500/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
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