城の内館（茨城県結城市）

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（2006年10月訪城）
　城の内館は、小山氏の庶流結城朝光の居館であったと推定されている。藤原秀郷の後裔で下野有数の豪族小山政光の3男朝光は、母の寒川尼が頼朝の乳母であった関係で頼朝の寵遇を受け、結城氏の祖となった。この地に入部して築いた居館が城の内館であったと推測されており、以後、結城城を築くまで結城氏の居館であったと考えられている。
　城の内館は、東西約178m、南北約128mの長方形をした単郭方形居館である。四周に土塁が残り、一部にはわずかに堀跡も残っている。しかし摩滅しているのか、土塁はそれほど高いものではなく、宗家小山氏の居館とされる神鳥谷曲輪の土塁と比べると規模は小さい。しかし名族結城氏の初期の居館として貴重な遺構である。

　お城評価（満点=五つ星）：☆☆
　場所：https://maps.gsi.go.jp/#16/36.285061/139.870218/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

タグ：居館 下総結城氏の城郭