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永田城(千葉県大網白里町) [古城めぐり(千葉)]

IMG_2359.JPG←三ノ郭北側の堀切
 永田城は、歴史不詳の城である。JR外房線、永田駅の南西にある、比高36mの南北に細く伸びた丘陵上に築かれている。南北に細長く城域が伸びた城で、駒形神社の置かれた主郭から、尾根上に細長く曲輪を連ねた連郭式で、その側方にも尾根と平行して延々と腰曲輪を廻らしている。尾根上の曲輪は、要所を堀切で分断しており、特に三ノ郭の北側は二重堀切となっている。堀切はいずれも比較的小規模であるが、普請は明瞭である。側方の腰曲輪は、一段だけ築かれ、僅かな段差で多くの平場に区画されている。この段差は、主に前述の堀切の側方に築かれており、その構造から考えれば虎口を兼ねた堀切だったと思われる。城の北端は周囲と段差だけで区切られた広めの平場の中に大きく平らな土壇を築いている。一方、主郭の南にも腰曲輪が伸びている。そこにも尾根状の細く伸びた土壇があり、南端は堀切で分断している。この堀切は城内最大のものである。その南にも物見台が築かれており、祠が置かれている。城内の北半は下草が整備され遺構が明瞭に確認できるが、主郭の南の遺構は藪が多くややわかりにくい。永田城は、本納城からわずか1.8kmしか離れておらず、規模もそれほど大きくないことから、本納城の支城だったと考えるのが妥当であろう。
尾根側方に築かれた腰曲輪→IMG_2386.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆☆☆
 場所:https://maps.gsi.go.jp/#16/35.499020/140.304503/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1
タグ:中世平山城
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