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大倉城(千葉県香取市) [古城めぐり(千葉)]

IMG_6052.JPG←主郭周囲の空堀
 大倉城は、大崎城主国分氏の一族大蔵氏の居城である。国分三河入道寿歓(胤詮か?)の子孫大蔵弾正之忠胤親が築いたと伝えられている。或いは、胤親の父に当たると思われる大蔵定胤が大蔵城に居たとも言われる。胤親は戦国中期の1565年に清宝院を創建したと伝えられ、その子胤利が跡を継いだとされる。大崎城等と同様、1590年の小田原の役で落城したのだろう。

 大倉城は、JR成田線水郷駅の西600mに位置する比高30m程の丘陵南端に築かれている。南端に主郭を置き、東にニノ郭、北に三ノ郭を構えた縄張りで、主郭の北から東にかけての外周には空堀が穿たれて、曲輪間を分断している。この空堀は北側では変則的な二重堀切に変化しており、二重堀切中間の帯曲輪はそのままニノ郭に繋がっている。主郭と三ノ郭は畑になっているが、ニノ郭は山林で、内部は数段に区画され、南端に竪堀状虎口を構え、櫓台を備えている。この他、各曲輪の外周には腰曲輪が廻らされて防御を固めている。特に主郭西側の腰曲輪には竪堀も穿たれている。城址北西の清宝院近くから登道が付いているので、訪城は容易である。薮もそれほど酷く無く、遺構も良好に残っているので、見易い城である。
三ノ郭の腰曲輪→IMG_5983.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.883752/140.563567/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1
タグ:中世平山城
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