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木原畷古戦場(静岡県袋井市) [その他の史跡巡り]

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 木原畷古戦場は、三方ヶ原の戦いの前哨戦として行われた戦いの場である。1572年、室町幕府将軍足利義昭の要請に応えて西上作戦を開始した武田信玄は、信濃から青崩峠を越えて遠江に侵攻した。天竜川沿いに南下した信玄の本軍は、途中徳川方から寝返った犬居城主天野景貫の先導を得て天方城などを降しつつ南下を続けた。信玄は、一説には久野城を攻めたが久野宗能の激しい抵抗に遭ってそのまま通過したと言われ、東海道を西に向かって木原・西島に陣を張った。一方、浜松城の徳川家康は寡兵であったが、遠江の動揺を恐れて出陣した。この時、徳川方の偵察隊内藤信成・本多忠勝が木原畷で武田軍と衝突し、小競り合いを行ったとされる。即ち木原畷の戦いは、来るべき三方ヶ原の戦いに至る前の、小規模な局地戦であった。敗れた徳川勢は敗走し、これを追撃した武田勢との間で一言坂合戦が行われ、本多平八郎忠勝が活躍して勇名を馳せることとなった。

 木原畷古戦場は、許禰神社に石碑と解説板が建っている。神社のすぐ南の道路は旧東海道で、近くに一里塚も築かれている。木原畷も一言坂も東海道筋の戦いで、街道を押さえることがいかに重要だったのかを現代に伝えている様である。

 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/34.743975/137.902054/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1
タグ:古戦場
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