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石堂城(千葉県南房総市) [古城めぐり(千葉)]

IMG_9364.JPG←堀切と小郭
 石堂城は、歴史不詳の城である。国の重要文化財に指定されている石堂寺の尾根続きの峰にあり、石堂寺は安房4氏の一、丸氏一族の強力な支援によって再興されたことから、丸氏の居城丸城の出城として築かれたのではないかと言われている。
 石堂城は、前述の通り石堂寺の尾根続きの標高126mの峰に築かれた城である。この付近は起伏の多い地形で、石堂寺の境内自体が城郭の様な構えをしている。寺の北東の城址には展望舎があり、境内北東の大きな土壇に登っていく遊歩道が城跡まで通じている。尾根筋には堀切のような地形や物見台の様な土壇も見られるが、自然地形に近く造作ははっきりしない。一方、山頂の主郭は平坦に削平され、北側には明確な堀切と馬出し状の小郭が築かれている。一方、主郭南側はわずかに数段の段差で区切られた緩斜面が広がっているだけで、普請は不徹底である。堀切と小郭の存在から、城砦があったことは疑いないが、非常に小規模な物見砦程度のものだったと思われる。ここへは城というより、石堂寺の多くの重文建築を見に行った方が良いだろう。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.052629/139.961326/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1
タグ:中世山城
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